2022.12.12

おススメの過ごし方

ザ・チェルシーブレス おすすめ旅vo.2【冬の女子旅】

石田朋子(27)は、大きな仕事がひと段落したタイミングで1泊2日の旅行に行こうと決めていた。気の許せる女友達2人を誘っての「女子旅」だ。

 香川県を西から東に旅することにした。香川県といえば、やっぱりうどん屋めぐりはマスト! 製麺所系は早朝からやっているので、朝食からうどんをいただく。いただく前に、写メしてSNSにアップ。寒い季節に、うどんの出汁は体の芯まで温めてくれる。
うどんで気持ちも温まった朋子ら3人は、雲辺寺山へ向かう。四国霊場第66番札所・雲辺寺がある山の頂付近(標高920m)にある「天空のブランコ」がお目当て。高松自動車道の大野原ICから雲辺寺ロープウェイの山麓駅までは車で約15分。そこから雲辺寺山頂へは「雲辺寺ロープウェイ」に乗って向かう。
山頂駅を出ると、左は雲辺寺境内、右は山頂公園と分かれている。足元に香川県と徳島県の県境を見つけて、3人で両県をまたいでみる。目的の山頂公園に着くまでも、いろいろな写真が撮れそうだ。
右に曲がってしばらく歩くと、突然視界が広がり、そこにブランコが設置されていた。ブランコに乗ると、眼下には三豊平野や燧灘(ひうちなだ)が一望できる。ブランコを漕ぐのは何年振りだろうか。大きく揺られていると、まるで空を飛んでいるかのような爽快感とスリルが味わえる。

そこには、木製の大きなフォトフレームもあり、絶景をバックに記念写真をパシャリ! ひんやりとした空気も心地よく、ベンチに座ってさっそくSNSにアップ。空と海そして雲。凛とする景色と美しい風景に身を置いて深呼吸をすると、朋子はすっかり日常から切り離されたような気持ちになった。

そこから車で40分は走っただろうか。地図上は近いけれど、雲辺寺山をおりて、標高404メートルの稲積山の頂上まで走ったら、結構な距離に感じた。駐車場から先は徒歩で、目指したのは高屋神社。そこの鳥居越しに一望できるのは、観音寺市街地と雄大な瀬戸内海。アングルによっては、鳥居さんと海と空だけが見事に写り、「天空の鳥居」として知られている(2018年には四国八十八景にも選出)。

山をおりて、東に向かう。宇多津町に入ると、金色のミラーで覆われた高さ158mのゴールドタワーが目に入る。

そこの5階(地上127m)にある「天空のアクアリウム」に立ち寄る。金魚・鏡・ミラーボールで演出された万華鏡をイメージした異空間は、アクアリウムの「UWS ENTERTAINMENT」とミラーボールの「ミラーボーラーズ」、日本を代表する2つのクリエイター集団のコラボ作品。

かわいらしい金魚と光の揺らぎに囲まれた幻想的な空間に、3人は時間を忘れて楽しんだ。 「天空の鳥居」に負けず劣らず、写メに夢中な朋子たちであった。

宇多津から走ることさらに1時間余り。高松空港のすぐそば、丘の上に建つホテル「THE CHELSEA BREATH(ザ・チェルシーブレス)」に宿泊。朋子が部屋に入って手を洗っていると、まず目に入ったのは、アメニティ。タイ生まれのナチュラルスキンケアブランド「THANN」が採用(シャンプ―、コンディショナー、シャワージェル各30ml)されていた。よく見ると「オレンジ油、タンジェリン油、ナツメグ油のブレンドによる、柑橘系の甘さにウッディなアクセントが加わった、洗練された心地良い香り」と書いてある。さっそく温泉に入ることにする。
湯上がりにみんなで待ち合わせたのが「ヒーリングラウンジ」。冬でも湯上がりの生ビールやアイスは美味しい! オールインクルーシブのスタイルは、こういう時に嬉しい。心置きなく寛げる。ちょっと風にあたりにガーデンに出てみる。どの空間も洗練されたデザインと上質なしつらえで、非日常感を演出してくれている。
隣接する「ザ・チェルシーアベニュー」までお散歩感覚でふらり。雑貨やお土産などが購入できる。どのアイテムも意思を持ってセレクトされたと感じさせるものばかりで、この世界観にずっと浸っていたいと朋子は感じた。雑貨好きにはタマラナイ。

ディナーは、同敷地内の「炭火焼きセルフレストラン」にて。予約なしで気軽に楽しめるのはポイントが高い。

食後は、ラウンジや客室でお酒を飲みながらのおしゃべりが尽きない。女子会の夜は、長い。

翌朝は、ザ・チェルシー内にある天空のチャペルにて、3人だけの撮影会。丸くラウンドしたホール内は8mの天井高を誇る天空に浮かぶ独立型チャペル。円形のフォルムはゲスト同士が繋がり得る様子を象徴しているとのこと。私たち3人もずっと繋がっていないとねと誰かが声をあげ、朋子は大きく頷いた。

帰路につく前に、クルマで20分弱の仏生山商店街へ。旧高松藩主松平家の菩提寺である法然寺に続く旧街道には、カフェや雑貨屋さん、昔ながらの製法を守る醤油蔵などが軒を連ねる。旧家をリノベしてオープンしたお店なども多く、おしゃれだけれど人の温もりが感じられる街並みだ。ゆっくり巡ると半日程度は楽しめる。朋子はここでもたくさん写真を撮ってSNSにアップした。

今回の旅では、本当に数え切れないくらい写メった。絶景であり、美味しい食事であり、上質な空間であり、そして何より、3人の最高の笑顔がスマホにはいっぱいストックされた。自分へのご褒美のつもりで朋子が言い出した企画だったが、明日からまたそれぞれの人生を歩む友人一人ひとりにとって、かけがえのない旅となったようだ。朋子は、スマホの待ち受け画面の写真をどれにしようか、ニヤニヤしながら迷っていた。

【今回ご紹介した施設】
■雲辺寺ロープウェイhttp://www.shikoku-cable.co.jp/unpenji/
■高屋神社https://www.mitoyo-kanko.com/takayashrine/
■ゴールドタワーhttps://www.goldtower.co.jp/
■ザ・チェルシーアベニューhttps://the-chelseaavenue.jp/

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